リウマチの原因を知りましょう
2017.11.17 この記事は約356秒で読めます。

少量の麻薬が入っている弱オピトイドを使うことも

疼痛治療にはさまざまな種類の薬があり、また疼痛の度合いによって使い分けがなされています。
そうした疼痛に対して弱オピトイド鎮痛薬が使われることがあります。
弱オピトイド鎮痛薬は通常の鎮痛薬では疼痛が治まりにくい慢性腰痛やリウマチでの常時疼痛がある場合、またその他疼痛コントロールが困難な場合に使われることがあるものです。

そもそもオピオイドとは一部の麻薬を含む薬であり、本来はがんの疼痛治療で知られていますが、弱オピオイド鎮痛薬は麻薬よりも作用が弱いことから非麻薬性鎮痛薬に分類されています。
いずれにしても通常の鎮痛薬よりも強い鎮痛効果があり、上記のように慢性腰痛やリウマチなどといったがん以外の疼痛に対して使われることがあります。
その疼痛治療目的で使われる弱オピオイド鎮痛薬としてトラムセットとトラマールの2つが挙げられます。

トラムセットはトラマドール塩酸塩とアセトアミノフェンの2つの成分で構成されている点が特徴となっています。
トラマドール塩酸塩は疼痛抑制に関与する脳内にあるオピオイド受容体のひとつであるμ受容体を刺激してノルアドレナリンやセロトニンの分泌を増やすことで、疼痛抑制神経を活性化させて鎮痛を促します。
アセトアミノフェンは視床下部にある体温調節中枢に作用することによる解熱および大脳と視床への作用により疼痛に対する感度を鈍らせることによって鎮痛を促します。
これら作用機序の異なる2つの成分が同時に作用することで、発熱などを含め幅広い疼痛に対する解熱、鎮痛効果を発揮しやすいものといえます。

一方、トラマールはトラマドール塩酸塩のみを成分としており、作用としては上記で挙げましたが、オピオイドμ受容体を刺激してノルアドレナリンやセロトニンの分泌を増やすことで疼痛抑制神経を活性化させて鎮痛を促します。
なおトラマールは強い鎮静効果があるという点ではトラムセットと同じですが、アセトアミノフェンを含んでいないため、アセトアミノフェンを制限する必要がある疾患を有している場合には使いやすいという点が特徴であるといえます。

リウマチ治療で弱オピトイドはどのような時に使う?

上記では弱オピオイド鎮痛薬であるトラムセットとトラマールについて触れましたが、強い疼痛を伴うような慢性的な疼痛は日常生活の制限や、さらにはQOLの低下などあらゆる苦痛やストレスを引き起こしかねません。
例えばリウマチにおいても強い常時疼痛を伴っている場合が少なくありません。
このことからリウマチの治療の過程においても鎮痛目的でこれら弱オピオイド鎮痛薬が使われることがあります。
そこで弱オピオイド鎮痛薬の使われ方についてですが、弱オピオイド鎮痛薬は非麻薬性鎮痛薬に分類されてはいるものの、オピオイド系で強い鎮痛作用があることから適正に使われることが重要な点となります。
したがって強い常時疼痛があるような場合においては、その疼痛の強さの程度や状態、それに対する鎮痛薬の効果などを評価しながら慎重かつ適切に使うことが望ましいといえます。

上記をふまえてリウマチによる強い常時疼痛に対して、弱オピオイド鎮痛薬を使うことでより強い鎮痛効果が得られる可能性があり、疼痛緩和はストレス軽減や日常生活、QOLの低下を防ぐことに繋がりやすくなります。
しかしながらその反面、疼痛コントロールの過程において弱オピオイド鎮痛薬による副作用、または継続することによる長期内服リスクが伴う可能性があることにも注意が必要となります。

弱オピオイド鎮痛薬に見られやすい主な副作用としては吐き気や嘔吐、めまい、便秘を起こすことがあります。
ちなみにこのような場合には吐き気止めや緩下剤などが併用されることがあります。
また長期内服リスクとしては離脱症候が挙げられます。
弱オピオイド鎮痛薬は依存性が少ないとされてはいますが、オピオイド鎮痛成分が含まれていることから、長期使用で依存が生じるリスクはあります。
さらに鎮痛薬に対する耐性が生じることに伴い、効果の低下からより強い作用の鎮痛薬が必要になるといったリスクが生じる可能性があります。